原作での第二作にあたる「愚者のエンドロール」は、学園祭の出し物に自主制作された映画が、結末部の撮影前に脚本担当の女生徒が倒れてしまうという事態に、みんなで脚本家の意図した真の結末を推理するというお話だ。
米澤 穂信
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アントニイ・バークリー
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なんとも気になるではないか(古典部だけに)。
アガサ クリスティー
早川書房
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お転婆な貴族の少女フランキーが実にいきいきしてるし、これに純真な鈍感少年がセットになってて、もう現代のライトノベルに遜色ないヒット性の高いキャラクター造形がとてもいい。
二転三転していくプロットも、これぞ推理小説!という感じでドキドキするし、何気ない証拠から思いがけない真相を思いつかれた時に、やられた!と思うのが真の本格魂というものである。
クリスティ、やっぱすごいな、と思って見ると、本作はあのオリエント急行殺人事件と同年の作。納得の筆さばき。ノリにノッてるわ。
爽快このうえないラストも含め、読後もずっと手元においておきたい愛着ある一作となりました。
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